【短】氷のプリンセスとチョコレート。



...ぜってぇおかしい。




なんで一時間も帰ってこないんだ。



あの二人。




もう6時。




外も薄暗くなってきている。




校内も人が少なくなってきた。




なんで戻ってこないんだよ 美咲。




俺はなんだか落ち着いていられなくなり部室から走り出した。




「美咲――――――――――!


どこにいるんだよ―――――――!」



「ここですけど?」



「...え?うわっ!」



廊下を出てすぐの曲がり角をまがったとき


急に飛び出してきた美咲。




「...お前...今までどこにいたんだ!


...心配しただろーが。」



「ごめんなさい。透くんと屋上にいました。」




珍しくシュンとしながら謝ってきた美咲。



俺はその姿に思わず安心した。