「では、行ってきますね。湊くん」
無表情で俺にそう告げた美咲。
そして透と一緒に部室を出ていこうとする。
「おい!なんで普通に出ていこうとしてんだよ!」
そう思わず叫んだ俺を
美咲は耳に指を突っ込んで
うるさいなぁという顔をして見てきた。
「私の行動は湊くんに管理されているんですか?
違いますよね?
なら、私がどこに行こうと私の勝手ではないんですか?」
冷めた声で俺に聞いてきた美咲。
そりゃ 美咲の行動を俺は縛れねぇけど...
「...それでも俺は...お前が男と二人っきりでどこかに行こうとするのは...嫌なんだよ」
美咲の目を見ながら言った俺。
たぶん俺の顔...赤くなってる。
どうしよう...
美咲の顔をまっすぐ見れねぇ。
顔を背けてしまった俺をほっといて美咲は透とどっかへ行ってしまった。
...俺って美咲に嫌われているのか?



