【短】旦那様にあげたいバレンタインチョコランキング

ユサユサと体を揺らされている気がして、ゆっくりと目を開ける。


「こんな所で寝てると風邪引くぞ。ベッド行けよ」


完全に瞼を開け切っていないせいで薄暗い視界。


その視界に、こちらを覗き込んでいる武の姿が映った。


どうやら私はいつの間にかソファーの上で寝てしまい、帰宅した武に起こされた様子。


「………」


「千紘?」


体を半分起こした状態で虚ろな目で武を見つめ続けていると、武が不思議そうに首を傾げた。


「武……っ!!」


「うぉっ!?」


意識がハッキリと覚醒した私は、思いっきり武に抱きついた。