このあとは授業を受けずに帰ってきた

ガチャッ
「ただいまー」

………返してくれるわけないか

私のお母さんは世間体をきにする
私なんか、お構いなし

世間体がよければそれでいいのだ

それでも、助けてくれるかもしれないと、
始まったいじめのことを話そうと思った

「おかあさん?」

お母さんは夕飯の準備をしていた

「なに?」

私は、学校で始まったいじめのことを話した

「なんですって!?あなた、何をやったの!?
 その子のお母さんがうちに何か
 言ってきたらどうするの!?評判が悪くなる じゃない!早く何とかしなさい!」

この時、私は目の前が真っ暗になった
何も考えられなくて、涙がでそうになった

でも、こいつ、母の前で涙は見せたくなかった

私は、涙が溢れる前に部屋に駆け込んだ
お母さんが何かを叫んだが全て無視した

「ふっ…ぅっ…助けて…たすっけてぇ…うぇっ」

いじめがこんなにつらいと思わなかった

私はいじめられても平気なやつだと思っていたのに…

私は、無意識に向井先輩に電話をしていた