ー次の日ー

バンッ
『なに?』

『なにじゃないわよ!!私、昨日振られたわ!
 それも、なんて言われたと思うっ?』

私は、何を言われたかあまりわからなかっただだから、黙っていた。

『あのね…あんたが…「俺は唯が好きだ」って
 言われたのよ!!あんた、それわかってて
 私を陰で笑ってたんでしょ…!?』


意味がわからなかった。

慶次が私を好き…?意味がわからない

『そんなことしてないよ?きっと嘘だよ。
 それ。ね?』

確認のため慶次を見た

そこには顔を赤くしている慶次がいた。
そんなこと、言わなかったじゃない…!

『ちがっ!これはっ』

『さいてー。このっ嘘つき女!!!』

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そうだ。この日から私は愛花グループに
いじめられるようになったんだ。

もう、私は限界だ…
ほんとに、ほんとにそうやって思ったから
言っただけなのに…!

もう、遅いけど…

もういいや。考えるのがめんどくさい

遡ってるうちに授業が始まってたみたいだ

小太りの中年オヤジがなんか喋ってる

「先生。具合が悪いので保健室に 
 行ってきます。」

屋上に行こう。

先生がなんて言ったかわからないけど

早く教室を出たい私は足早にドアに向かった

チラっと見えた愛花の顔は笑っていた。