私と居たら、柚月くんはいっぱい傷つく。
そう思っていながらも、私は彼を手放すことが出来ない。




それは、一人になってしまう未来が怖いからだ。
彼を失ってしまったら、きっと私は死んでしまう。

そんなことを言ったら、重荷になってしまうのだろう。



だから、ずっとずっと心の奥底に閉じ込めて、硬い檻に閉じ込めて、南京錠を何十にも掛けて鍵は溶かしてしまって。
虚勢と言う名の壁で檻さえも隠してしまう。




誰にも気が付かれないように、悟られないように、引かれないように。