七海さんは
脚をおさえる。
血が少し服からにじみ出ている。
「おせーよ。
ケイジ。」
「また
後から応援が来る。
お前はそのオンナを連れてその前に逃げろ。」
七海さんは
脚をおさえながら窓を開ける。
風が私の頬を激しく包む。
そして
海の匂いが鼻を掠める。
「龍牙。
お前をいつか俺の組織に…。
そして…。
俺の理想の…。」
七海さんは
フラフラになりながら
窓のふちに手を掛ける。
「おい。
まさか。
ここから?!
下は海だ!
死ぬつもりか?!」
ケイジさんは
叫ぶ。
「龍牙。
また会おう。」
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