私は 周りを見渡すと龍牙さんがいないことに気づく。 「あれ? 龍牙さんは…?」 「また 調べ物じゃね?」 敬太さんは ライトさんが買ってきたであろう お菓子を食べる。 「俺の…。」 「失礼します。」 一人のホテルマンが ラウンジに入ってくる。 「芦川様。 注文のものをお持ちしました。」 「ありがとう。」 私は ホテルマンをじっと見る。 「龍牙…さん?」 ホテルマンは ニヤリと笑うと私に近づいて来た。