「えー!それ脈ありってことじゃん…だから、その罰ゲームはやめようって言ったのに。」
藍が口を尖らせて言う。
そう、有馬に告白したのは私がゲームで負けた所為なのだ。
私たちは学校の帰り道にちょっとしたゲームをしていて、初めはそれだけだったんだけど最近では物足りなくなったのか簡単な罰ゲームを作るようになったのだ。
今回のは、全然簡単なものではなかったのだけれど。
発案者は弥生。
隣のクラスの有馬皐月は、学年でも人気が強い方で告白され慣れているから大丈夫だろうという弥生の言い分を断りきれず、実行する羽目になったのだ。

