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「え、有馬皐月に絵美の素顔見られたー!?」
「ちょっと声大きいよ、藍。」
「ご、ごめん弥生。」
そう言って、話しているのはクラスメイトであり小学校から親友の弥生と藍。
地元の高校に進んだ私たちは高1はそれぞれクラスは違ったものの高2になり選択科目が同じだった為、3人で同じクラスになれたのだ。
ちなみに藍は男子だが、可愛らしい雰囲気の彼だからこそ女2人に男1人でも違和感なく一緒にいられるのだろう。
高校入学してから髪を茶色く染めて、やんちゃな感じはするけれど異性とかそういう隔てを感じない。
弥生も染めているから、私だけ黒髪なんだ。
「それにしても、絶対に絵美のこと好きになるでしょうね~モテ男の有馬くんは」
「告白無効にしないとか言われた。」
思い出すだけで、ムカムカする。

