「………最悪。」 この高校では幼なじみの弥生と藍しか知らなかったことなのに。 よりにもよって、この男に知られるとは。 「オレはラッキーだね、飯田さんの素顔が見れて。ねえ、コンタクトにしないの?」 「余計なお世話!」 「いいねその強気、オレ気に入っちゃった。ねえ、飯田さん。」 ───さっきの告白、無効になんてしてあげないから。 そう言った有馬は、いつもの爽やかな表情の中に少し黒い笑みが混じっていた気がした。