不器用男子と甘い恋

「ほら、優姫次移動教室じゃん」



「あ、そうだったっ」


急がなきゃ


次はあのこわーい田渕先生の授業だよ


パタパタ急ぐ足音が廊下に響いている時


「ぁ...」


突然あかねが立ち止まった



「ぇ、どうした....」


廊下の向こう側には


一回上の学年の桜木涼介先輩と
田口雅哉先輩

(サクラギリョウスケ)

(タグチマサヤ)


「やばっ、涼介先輩達だよっ、」


「や、ちょ、ほんとじゃん!
やばいっやばっ」


なぜこんなにあたしたちのテンションが上がるかというと


涼介先輩と雅哉先輩はこの学校で
絶大なる人気を誇るイケメン達だから


まぁ、竜樹も負けてないけど


でも、これとそれとは別だよ。

あたしはちなみに涼介先輩押し


で、あかねは雅哉先輩押し


涼介先輩は少し茶色の入った短髪の髪


笑うとできるえくぼ


女子かっ!っていうくらいの目の
ぱっちりよう

いわいる爽やか系イケメン


サッカーのU-15にも選ばれるほどの
実力の持ち主


それもまたかっこいい!


そして、もう一人は雅哉先輩


雅哉先輩は硬派な感じで

野球部の元キャプテン


黒縁のメガネがトレードマーク


ミステリアスなところがいい!

なんていう女子もいる



まぁ、あたしは涼介先輩押しだから

特に雅哉先輩には興味が無い



「やばいよぉ、今日もやばいっ!」


スッと先輩達とすれ違う時



「あ、もしかして花優姫ちゃんと
名取あかねちゃん?」


え?!



「ぇ、あ、はぃ...」


突然話しかけられてひびるあたし達



「あ、ごめん怖いよね」


ハハッと爽やかに笑う涼介先輩


やばっ、こんなまじかでこの笑顔
見れるとわ


「あ、俺は桜木涼介で横のこいつは
田口雅哉」


「あ、知ってます...」


動揺しすぎて声ちっちゃくなっちゃっし


「もしよかったらさっ
アドレスとか教えてもらえないかな?」


「「え....?」」


あたしの声とあかねの声が重なる



「あ、だめかな?やっぱ」


「あ、いえいいですよ全然。」

「んじゃあ」


と言いポケットからスマホを取り出すと

あたしとあかねと涼介先輩と雅哉先輩
はアドレス交換をした。