「とりあえず、体調良くなったなら
戻りなさいよ。皆待ってるでしょ?」





田中が言ってきた。







……正直。
戻りたくない。



清水がいる。



てか
女にビビってる俺もどうかとは思うんだけど。


怖いものは怖いんだ。



「……まさか、奈々ちゃんになんかされたの?」





?!

なんでわかったんだ?!




顔を上げると、田中が苦しそうに
俺を見ていた。







なんでそんな顔してんだよ。


なぁ。




田中?



「清水が、怖いんだ。」




ついぽろっと言ってしまった。




すると橋本と田中がびっくりしたような声を上げた。



「「え?!」」



「おい!学!男の癖して女が怖いってどういうことだよ!みっともねーよ!」



橋本らしい意見だ。



珍しく田中はおとなしい。




俺は今までの経緯を2人に話した。


夜会うことは言わなかった。




断るつもりだったから。