その時丁度、学が目を覚ました。
「……?たな……か?…と……
?!ガラス割った奴??!」
ゴンッ!!
「って!」
後ろの壁に頭をぶつけた。
馬鹿野郎。
まぁ目ぇ覚ましたら、金髪のヤンキーいたら普通にビビるよな。
「え?えぇ?どういうこと?!」
学が必死に状況を整理しようとしていた。
まず無理だろう。
こんな美少女とヤンキーが一緒に自分を
見ていて、
それに、ここは医務室だ。
さっきまで火を起こすところにいたんだから、状況整理には時間が掛かります。
「えーと、ヤンキー君が運んでくれたんだな?ありがとう」
え?!
なんでわかるのよ!!
「おぉ!よくわかったな!そうだぜ。
この俺が運んだんだ。」
「ちょっと!なんでわかるのよ!」
思わず叫んだ。
だってこの状況だったら、アタイが
運んでも、おかしくないはず。
なのになんでーー
「田中は見かけによらず華奢だから
俺は運べないだろ?
それに、ヤンキー君は意識失う前に
一瞬顔を見たからな。」
!!
なんだ。橋本の顔を見てたのか。
だったら、当たり前か。