「お前だって嘘ついてんじゃねーか。
彼氏じゃないんだろ?」










ちょっと賭けだった。



本当にあかりちゃんの彼氏なら、
引き下がろうと思ってたんだ。





花火大会の時


迷子になったあかりちゃんを助けた時に
直感した。



この子、絶対俺の事興味ない。







初めてだった。




俺の事が興味の無い女に出会うのは。



大抵の女は俺をみたら、頬赤く染めてこっちに来て、誘ってくるのに。





あかりちゃんは違ったんだ。




面白い。と、同時にオトしてやりたいとも思った。





俺に夢中にさせて、世界に俺しか映らなくなったら。



どんな顔をしてくれるのか。



楽しみだった。