しばらく走ってると河原に出た。
「……っは。
ここって……河原?」
田中が後ろでゼーハーいいながら言った。
蝉の鳴き声が耳に響く。
ジリジリ照りつける太陽の光が差し込んで、河原の水がキラキラ反射して。
緑が周りに生い茂って。
空気が綺麗だ。
こんなに空気が綺麗な夏は始めてかもしれない。
「……まぁ、アタイは嫌いじゃないわよ。田舎。空気綺麗だし。
アタイの可愛いさがより引き立つ自然が沢山あるからね。」
田中なりの気遣いだろう。
全く。
こいつは本当に分かりづらい。
「……ありがと。」
「別に。」
田中の方を見ると、顔が赤くなっていた。
