「……じゃあこの手をほどけよ。椅子から降ろせ。出来るもんも出来ねーよ。」 「……そんな口聞いていいんだ?」 笠井はナイフを頬からスーっと首まで降ろした。 すると、鈴木の頬から首まで赤い道ができた。 血が浴衣に垂れる。 こいつっ!! 「……っ。」 「いいねぇ…眺めがいいよ。大河。」 暑い。 だんだん汗が染み出してくる。 これは冷や汗か。 それもとこの倉庫が暑いのか。 今すぐ。 殺してやる。 殺気にも似た憎しみが笠井に向いた。