その瞬間。
俺の中の何かが切れた。
「っ!!ふざけるなぁ!!」
今まで出したこともないような声を出して笠井を睨んだ。
鈴木には何もするな。
何もするな。何もするな。
傷つけるな。傷つけるな。
ふざけるな。ふざけるな。ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるな。
「鈴木は何も悪くねぇだろ!!傷つけるなら俺にしろ!!嫁入り前の女の顔に傷つけてんじゃねーよっ!!!」
ガタガタと座っている椅子が揺れた。
でも手が結ばれているから動けない。
でも堪えきれない怒りがこみ上げてくる。
「じゃあ、土下座でもして俺に謝れよ。」
笠井はクスクス笑って言った。
