馬鹿者。コッチを見なさい!!








笠井太一(かさい たいち)









一個上の2年。





「あの時はよくもやってくれたな。ガキ!!」






笠井は俺を睨んで胸ぐらをつかみかかってきた。






すると仲間の1人がそんな笠井をなだめた。



「まぁまぁ、今回はこいつのオンナも捕まえてるから、ゆっくり行こうぜ。」







……女?






「……!鈴木を拉致ったのはお前らか?!」






すると、笠井はふっと笑って余裕の笑みを浮かべた。






「まぁまぁ落ち着け。お前が変なことをしなきゃ手ェ出さねーよ。」







怒りがこみ上げて来た。







「なぁ、この焼きそば、大河のか?」





笠井が俺の買ってきた2人分の焼きそばを掴んだ。







「…だったらなんだよ。」









グシャッ!







?!




こいつっ!!






「何しやがる!!!」








笠井は焼きそばを床に落として、足でグリグリ潰していた。







無残なすがたになって行く焼きそば。










そういえば。








俺、ネックレスどうした?





そうだ。





ポケットに入ってる。






よかったぁ。