「可哀想。俺様が慰めてやろうか?」
「……。」
パンッ
伸びてきた男の手を払う。
「汚いなぁ。そんな汚れた手でこんなに可愛いアタイに触らないで。
アタイはまだ汚れたくないから。」
「……へえ。」
そう言うと男は面白そうに笑った。
「そんなことを言われたのは初めてだよ。キミ面白いね。名前なんて言うの?」
気持ち悪い。
何こいつ。
「知らない奴に名前なんか教えるかよ。
クズが。」
グイッ
?!
男に腕を引っ張られた。
男は面白そうに笑いながら。
でも、低い声で言い放った。
「調子に乗るなよ。」
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