「大きくなったんじゃない?」
そっか……
もう3年前だから中学2年の時か。
そりゃ大きくなるわ。
「気づかなかった。ありがと。」
「いやいや……普通……」
ドンッ!!
その声を掻き消して割り込んでした音は花火の音だった。
「あ。やべ、始まっちゃった。」
ごめん。と謝ってくる橋本に
「いいよ。またには2人で見るのもいいね。」
なんて言って。
花火の光に反射して輝いた橋本の金色の髪は綺麗だった。
そして、私の方を見て笑う橋本を見て、突然暴れ出した心臓。
理由も何と無く予想がついてしまった。
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