「…お姉ちゃん。」 花が話しかけてきた。 「どうしたの?」といつもの様に応じる。 「好きな人でもできたの?」 ボンッ!! な。 なっ! 「あかり?!好きな人がいるのか?!」 「まぁ♡ママ嬉しい!!どんな人?カッコイイの?」 蓮は焦ったように、母は嬉しそうにアタイを見てくる。 なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで そうだ。 忘れてたかもしれない。 アタイの妹。 田中花のカンは 鋭すぎるくらいに尖っていることを。