こんなんでも女だ。 俺より体力がないだろう。 そこら辺を動き回るには無理がある。 「学?ここ以外と宿舎からちかいかもよ?一回もと来た道を戻ってみようよ。」 田中がいった。 確かにそうかも。 とりあえず、戻ってみてダメだったらそこで考えるか。 「………学」 「…なんだ。」 「どっちから来たっけ。」 根本的なところが間違っていた。 俺たちは、迷子だ。