それからというもの
毎日決まった時間
ファナとルーンはあの場所で
2人で話すのが日課になった
毎日毎日
ルーンはあの湖に向かった
足取りは軽い
少し浮かれているのかもしれない
今まで経験したことのない感覚
自分の違和感に気付きつつあった
「ファナ!!」
「ルーン様、今日は遅かったですね」
そう言ってふわりと笑う。
ドキンとルーンの胸が高鳴る
苦しいような甘いような
ちくりとした感覚が
彼の心臓辺りを刺激する
肩が触れるほどの距離
肩から伝わる体温
ファナを自分の物にしたい
誰にも渡したくない
そう思うようになった
