太陽のきらめきの中で



「おまえは…どこから来たんだ?」


「いま、これをあそこに返したくて…登っていたんです。このこ1匹だけ巣から落ちちゃったみたいで…」


ファナの手には小さな雛が
ピィとうずくまっていた


「それで落ちたってわけか…無茶なことはするな。俺が返してこよう」


そして2人はその後他愛もない話を
日が暮れるまでした


ルーンの表情は相変わらず無表情だが
確かに彼は
ファナのことを気に入っていた


ファナもまたルーンに心をゆるし
絶えず笑顔で話しかけるのだ