誰かいる…! 咄嗟に木影に隠れようとするも ザザッという音はどんどん大きくなり 次第には波が立ち始めた うまく木に近づけずに水に足を取られる ちゃぷっ…ザザザザ… 近づくのはあまり良くないと考えたが やはり好奇心には敵わない あと数歩で木、というところで ルーンの視界が黒い影で遮られた バサバサバサッ…!!! ……ボスッ…! 何話もの白鳥が彼の目の前を横切り 次の瞬間彼の上には重みがあった