窓から外を見てみると、私達意外にも車で登校している人は多く、ドラマでしか見たことのないような高級車が沢山停まっている。
さすがお金持ち学校……レベルが違いすぎる。
「唯那、下りるぞ。」
西園寺は私よりも手前に座っていたから一番最初に下りる。
すると、女の子達の叫び声が車の中まで聞こえてきた。
「西園寺様!おはようございます!」
「西園寺様、今日も素敵ですわ。」
「これ、西園寺様の為に作ってきた物です。
よければ召し上がってください。」
などなど、女の子達が次から次へと西園寺の周りに集まり声を掛ける。
「唯那、何してる?早く行くぞ。」
この環境に慣れているのか、西園寺は彼女達を無視して私に手をさしのべる。
「むりむりむり。
こんな状況で出ていけるわけないじゃない!
私はもうちょっと先に進んで誰も居ない所で下りるから!」
こんな西園寺ファンが沢山居る中で私が下りたら絶対に女の子達から睨まれる。
転校初日に女子生徒を全員敵に回す度胸は私にはなかった。
「いいから早く降りてこい。
何かあれば俺が助けてやるからそんな心配すんな。」
そう言うと西園寺は私の意見を無視して無理矢理車の外へと引っ張り出した。

