first love~世界で一番素敵な初恋~



「これはね私が特注で作らせた物だから同じデザインの指輪は世界でこの二つしかないの。
だから、もし龍我が決めたお嫁さんがどこか遠くへ行ったとしても、この指輪がきっと二人を会わせてくれる。
そして結ばれた二人は永遠の愛で結ばれるのよ。」


「永遠の愛?」


「そうよ。だから龍我がお嫁さんにしたい人を見つけたら、この小さい方の指輪をその子に渡すの。
まだ早いかもしれないけど、その人が現れるまでちゃんと大事に持ってるのよ。」


「お母さん、僕、もう結婚したいと思っている人が居るんだ。」


そう言うと、俺はお母さんにもらったばかりの二つ指輪を持ち、唯那の家に走って行った。


俺にとって将来のお嫁さんは唯那以外は有り得なかったからどうしても早く渡したかったんだ。