「降りるぞ。」 私は西園寺に手を引っ張られて車から降りる。 神谷さんは降りる気配がなく、そのまま西園寺に連れられて山の中を歩く。 「ねぇ、何処まで行くの?」 ここが何処なのか分からないまま私は西園寺の後ろをただ着いていくだけ。 いい加減、行き先を教えてくれてもバチは当たらないと思うんだけど。