「何だ?俺に隠し事かよ。」 そう言って近付いて私の後ろをのぞき込もうとする西園寺を必死で止める。 「ちょ、駄目だから!」 「あ?俺に見られちゃまずいものなのか?」 そりゃ西園寺のプレゼントを選ぶ為の雑誌だから見られちゃ駄目なんだけど。 でも、西園寺に正直に言うと変な誤解を生んじゃうから言えない…… 「…………そんなことはないけど、とにかく駄目なの!」 それが、私にとって精一杯の理由だった。