「さっきの唯那の言葉、すげぇ嬉しかった…」


さっきの言葉って、ひょっとして西園寺の両親に言った言葉?


「愛してる……」


「私も、愛してるよ?」


そう言うと、西園寺は押し付けるように荒々しくキスをした。


そして唇が離れると、間近でお互いの顔を見つめ合う。


「まぁ、本当は押し倒したいとこだけど、唯那は経験ねぇと思うから我慢する。
次は唯那の全てを貰うから、覚悟しとけよ。」


そう言って、西園寺は私の頭を撫でてから部屋を後にした。


全てを貰うって………どういうこと?


純粋だった私に西園寺の言葉の意味は分からなかったけど、でも、ドキドキが止まらなかった。