話が終わると、このホテルにあるレストランで食事を済ませて挨拶をしてから家に帰った。


「何か変に緊張しちゃったな……」


私は部屋に入るとベッドにダイブした。


「あ、そうだ。ドレスにしわが……」


私はドレスを脱いでから部屋着に着替えた。


やっぱり、この格好が一番落ち着く。


「何一人でゆっくりしてんだ?」


声がして後ろを振り向くと、目の前にはドアップされた西園寺の顔があった。


「ちょ、勝手に入って来ないでよ!」


「婚約者なんだからいいだろうが。」


いやいや、西園寺さん。
そんな変な言い訳、通らないですよ?


そんなことを思っていると、西園寺に強く抱き締められた。


「ちょっ、西園寺どうしたの?」