唯那は何をしなくても、俺にとっては最高の女だ。
そんなことを思っていると…………
「エントリーナンバー4番、2年A組島崎唯那さんです。」
唯那の名前が読まれると、今までうるさかった音楽からとても静かなピアノの音楽に変わり、舞台袖からゆっくりと足音が聞こえてくる。
今まで騒がしかった会場が静まり誰もが舞台袖を注目する。
出てきた女は今までの派手な女達とは違い、薄いピンク色のワンピースに綺麗にアップされた髪の毛。化粧で雰囲気は変わっていたがそこに立っていたのは、間違いなく唯那だった。
今までの女は決して笑顔は見せず無表情で歩いていたが、唯那はそれに逆らうかのように笑顔を見せながらウォーキングをする。
今までの演出とは違う唯那の姿に誰もが注目している。
とにかく唯那は可愛くて、気付けば俺の顔は真っ赤になっていた。
それは顔が熱くなっているので感じた。
「唯那ちゃん、すげぇ可愛い。」
誰もが息をのんで唯那を見ている。
そのくらい、唯那は可愛くて俺の目には妖精にしか見えなかった。

