鵬龍学園の生徒は玉城部長に指定された所に荷物を置くと、レギュラー以外の部員は持参したソファーやテーブルなどを組み立てたりと準備をする。


しかも、彼らが持ってきた物は凡人にも分かるくらい高級感がある家具だった。


さすがお金持ちの学校。
公式戦でもないのに自分の学校からこんなものまで持ってくるなんて住んでる世界が違うことを思い知らされる。


レギュラーはというと、そのままコートに集まり私達と対面した形になる。


「東京から足を運んで頂きありがとうございます。
私は白樺学園テニス部部長をしている3年の玉城です。今日よろしくお願いします。」


「いえ。こちらこそ急な願いを聞いて頂きありがとうございます。
私は鵬龍学園テニス部で部長をしている2年の西園寺です。よろしくお願いします。」


いかにも育ちが良さそうな彼の言葉は紳士的で同じ高校生とは思えない。


しかも、この人私と同い年。
見た目だけでいうと3年生でもおかしくないくらい大人びた雰囲気をしていた。