結局、この日は部活が終わるまでラリーが止まらなかった。


お互い負けず嫌いなのでどちらかがミスをすることがないので最後は晃くんの提案で私が決めて終わった。


本気の打ち合いを何時間もしていたので、帰りの車の中では私も西園寺ももたれ合いながら眠っていたらしい。


だって、今まであんなに際どいコースを毎回打たれることなどなければ、それを相手にすることもなかった。


だから、今までに味わったことのないしんどさだった。


でも、逆にテニスがもっと好きになった。


もっともっと、強くなりたい。そう思っている自分が居る。


だからこそ、テニスで西園寺には負けたくない。