「唯那の学校と同じでマネージャー業は一年の仕事だからな。
俺が入部する前はマネージャーを募集してたらしいけど、レギュラー目的で希望が殺到してまともに仕事する奴が居ねぇから一年がやることになった。」


マネージャーが無くなった理由は白樺学園の時と同じ………


やっぱり強くて顔が整っている部活だとマネージャーを希望する女の子が殺到するのはどこの学校も同じらしい。


「じゃあ、始めるか。」


「……どうせ西園寺のことだから嫌だとか言ってもだめなんでしょ?」


特に意見はなかったが、西園寺に対して少し反抗してみた。


「分かってるじゃねぇか。なら始めるぞ」


そう言って西園寺との打ち合いが始まるけどただの打ち合いではなく、お互いがコートの左右に動かし、コースを狙って打つのでかなりハードなものだった。


でも、私は楽しくて仕方なくて西園寺が苦手なコースを見つけて常にそこに打っていった。
西園寺も逆に私が苦手なコースへと打ってくる。


それでもボールは途切れることなく、気付けばラリーは500回を超えていた。


フェンスの外でレギュラーを応援している女の子達は最初、私に対してブーイングを送っていたけど、ラリーが続く度に減っていきいつの間にか声援へと変わっていた。