「そっか〜。まあ、沙奈とたくさん遊べるなら私は嬉しいけど」
にこ、っと笑う泉ちゃんの笑顔に癒されながら話を続けていると、【1-3組】と書かれた部屋の前までやって来た。
すでに半開きのドアを開けて中に入る。
ここでも泉ちゃんと席は前後で話が中断されることはなかった。
「そう昨日のあれなんてね……!」
泉ちゃんとたわいもない話をして笑っていると、何人かが私達に声をかけてきた。
「おはよう。席近いから話しかけに来ちゃった~」
「話してもいいかな?」
「もちろん!」
泉ちゃんが元気に答える。
私も力強く頷くと、お互いに自己紹介して中学の話に移り変わった。
「え~ふたりとも松江中だったんだ~!松江中って確か、バスケが強いところだよね」
「そうなの。沙奈はバスケ部だったんだよ~」
「え~すごい!」
泉ちゃんが得意げに言う。


