彼の言うことが正しいかもしれない。 やってみなきゃ分からないかもしれない。 それでもーー。 「怖い……」 私は怖かった。 精一杯やったのに意味が無かったんだと気づくのはーー。 私は校門を出たところで立ち止った。 あの時、自分の全てをかけて続けて来たことも 精一杯やってきたことも0になってしまうなら……。 初めからやる意味なんて無かった。 私にバスケは向いてない。 もうバスケなんてするだけ無駄だーー。