すると陽介は少し間をおいてから問いかけた。


「それはどんな結果になっても?」

「うん。どんな結果になっても」


迷わずに答えた言葉にはすっと手が差し出される。


「じゃあ約束な?」


小指をたてて私にも手を出すように促した。


「うん」

「俺も言いたいことあるよ」



彼とゆびきりをして誓う。

伝えたいことは心の中にしまって、すべてが終わった時に吐き出そう。


どんな結果でも
どんな気持ちでも、


たった一度の夏を後悔しないようにーー。