どんな気持ちなんだろうな……。

どんなに頑張ってもそれを味わえるのはたった1校だけだ。


それから私たちはアイスのゴミをゴミを箱に捨てるとお互いにそこで別れることにした。


「おかえり」

「ただいま」

家についてからはお母さんが出迎えてくれて、私の大好きなハンバーグが今日の夕食に待っていた。



「ハンバーグだ!」

「練習お疲れ様。足りなかったらおかわりもあるからね」

「やったー!」


バスケを辞めると決意した時、ずっと自分はひとりだと思ってた。


そんなこと無かったのに。


いつも側にいてくれた人を見ずに塞ぎ込んでうつむいて。

どうせ自分なんてって言って涙する。


前を見ることをしないと気づけない。

側に誰かがいてくれること。


「いただきます」


私は丁寧に手を合わせると、温かいハンバーグを食べた。