「なんか、いい匂いする鈴って」
「それ悠太だと思うんだけど」
あ、やばい、言ったあとに照れてきた。
「え、まじ?俺いい匂いすんの?」
この体制じゃ顔は見えないけど、ちょっと馬鹿にしたように笑ってるのはわかる。
「うん。香水?」
「そーだな、多分」
「あたしにおいフェチなのかも。すっごい嗅いじゃう」
「ははっ。変態じゃん」
「うるさい!」
顔をあげて、あたしは悠太を軽く睨む。
「な〜、お前それわざと?」
「なにがよ」
「その上目遣い。胸元もボタン開けすぎ。丸見えだっつーの。」
「っ…」
「理性ぶっ飛んだし、責任とれよ?」
悠太はそう言って、あたしに迫ってきた。
「襲っていい?すーずーちゃん」
「やっ、やだよっ」
抵抗するけど、体中ふにゃふにゃで力が入らない。
あたし、このままじゃきっと悠太を受け入れちゃう。
だけど、彼氏でもない人とこんな事したくない。
その時のれんが動いて、従業員さんが入ってきた。
「ちっ」
悠太はかるく舌打ちして、あたしから離れる。
ホッとしたはずなのに、少し残念がってる自分もいたりして!?
