そう言って、スタスタ歩き出す悠太。
「え、いいの?」
「俺も腹減ったし。はやくこいよ、のろま」
「歩くのはやいよ〜」
聞こえるか聞こえないかぐらいの小さい声でボソッとあたしが言った言葉。
その言葉に悠太は振り向いた。
「あー、お前ちっちゃいもんな」
「156せんちあるけどね?」
「俺174あるし?足の長さが違うよなそりゃ」
「なんかその言い方むかつく〜」
とか言いながらも歩くスピードをあたしに合わせてくれてるの、分かる。
「ちーびー」
「ゆうほど小さくないし」
小さい子供にやるみたいに、あたしの頭をポンポンと悠太は叩く。
馬鹿にしすぎでしょ!
それなのに、なぜかあたしはすこし幸せな気持ちになる。
