ふわっと洗剤の匂いがした。 部活で汗かいてるはずなのに全然臭くなんかなくて フローラルの香りがした。 車内は結構満員で距離がすごく近い。 今顔をあげたらアップで顔を直視することになるだろう。 「足、どうしたの?」 「捻挫」 「捻挫してるのに、おばあさんに席譲ったの?」 「座ってる時は痛くなかったんだけど。立った途端また痛くなった」 「へぇ〜、優しいね」 「まあな。」 軽く上を見上げてみると、彼はあたしにニコッと微笑む。