ふと周りを見渡すとあたしのすぐ側には妊婦さんが立っていて。 立ち上がり席を譲った。 あたし、全然気づかなかった。 「ありがとう」 「いえ」 その言葉にペコッと頭を下げた。 顔をあげると、彼と目が合った。 「あ、昨日の」 「どーも!」 「ちょっとこっち。」 手招きされて近寄ると、彼はあたしの耳元に口を寄せてきた。 へっ??? 「肩かして。足いてえ」 「へっ!?」 途端に彼はあたしの肩に手を回して、もたれてきた。