ガチャ

「ハハハ」

慶君が知らない女の子と話してた

しかも楽しそうに

なんかあたしばっか好きみたいで馬鹿みたい…

ヤバ泣きそう

つまんないとかワガママというか調子乗ってたんだよね…

ダッ

「え!?朱莉!?どこ行くの?」

今立ち止まれるほど余裕ないし

ごめんね;慶君!

バンッ

1番見つかりそうにない屋上に来た

『ハァハァハァ…ハァ…うっ…っ…グスッ』

ポタポタッ

コンクリートの色が私の涙で濃くなっていく

乾いて濃くなっての繰り返し

あたしってこんなに嫉妬深かったんだぁ

ハハ…

はぁ笑えないよ・・・

いつのまにこんなに慶君を好きになってたんだろぉ?

こんなことで泣いちゃうなんて本当に


重いんじゃないかな?

慶君の負担になってるんじゃないのかな?


バンッ