紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~

「もう言わなくて良いです…」

困らせたくないし…。

いや…もう充分、困らせてるけどね…。

「ありがと…助かった…」

先生は伏し目がちになる。

「…先生?」

「あっなっ…なんだ?」

うん?

「何か悩み事でもあるんですか?私が相談にのってあげましょう!」

私は先生と向き合い、微笑む。

「春川ってさ…」

先生の指が私の頬を優しく撫でる。

「せんせ…?」

私は笑うのをやめた。