紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~

「何が言いたいんですか…?」

私はソファに座っていた先生の隣りに座り、

クッションを抱き締めた。

「何でもない…」

むむっ…。

「すっごい気になるんですけどぉ」

私は先生を睨む。

「また今度、教えてやるから!な!」

「絶対に教えてくださいね」

私は再び、クッションを抱き締めた。

「………なんかなぁ」

先生は私を見て、はぁと溜息をつく。

「人の顔を見て、溜息って失礼ですよ」

「あ…すまん。つい…」

つい…?