紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~

「あのっ…そのっ…」

私はそろそろと後退りする。

「何で、康太はここにいるの!?」

「ご想像にお任せします」

えっ…。

「それ、ずるいよ!」

「ずるくない」

充分、ずるいよぉ!

「ん…春川…?と、新垣…?」

先生はムクリと起き上がる。

「先生!何で私の家にいるの!?」

私は康太から離れて、先生の肩を揺さぶる。