紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~

「…ふぅ」

私は窓から空を見上げる。

紙ヒコーキ…飛ばそう。

私は紙とペンを用意してテーブルに向かう。

色んな事を“無いモノ”にしなきゃ…。

私の体じゃあ、もう抱えきれない…。

──また苦しくなった
幼馴染が先生を殴ろうとしたんだ
それであの時の事が蘇った
いつになったらあの時の感覚を忘れるんだろう?──

──キスされた
先生に…
あともうちょっとで蘇るところだった
唇は丁寧に拭った──