紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~

「うん…!笑っとけ!」

先生は私の頬をムニーと引っ張る。

「せぇんしぇ…ひゃにゃひてくだひゃい」

「何、言ってるか分からないし」

先生は私の頬を引っ張るのをやめた。

「痛い…」

私は頬をさする。

「ごめんごめん」

「私、優しいから許してあげます」

私、優しいなぁ。

「…そうか!優しいから優羽って名前なのか!」

「いきなり何ですか?」

直球すぎる。